西野先輩はかまいたい



「西野先輩……
 早く体育館に戻った方が……
 良いんじゃないですか?」


「大丈夫だよ。
 休憩が終わりそうになったら
 マッキーが声をかけてくれるから」


大丈夫じゃないのは

先輩ファンに睨まれ続けている

私の方なんですけど……



「はぁ~~~」と

私が諦めのため息を吐いたと同時


「お~い、西野!
 そろそろ練習、再開するぞ!」


体育館から、マッチョ男子が

ひょっこりと顔を出した。



「マッキー。
 百合ちゃんとの甘い時間
 邪魔しないでくれる?」


西野先輩は、膨れっ面のまま

ほっぺをプクっ。

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