年下男子の甘すぎる溺愛に困っています

嫉妬

ななの一言から、何故か居酒屋にいる私達


「なんで居酒屋なの?」


「それは、いおりにはまずは出会いからと思ってね」


どういうこと?


とりあえず、御影くんに夜中になるかもとメールを打つ


「あっ!来た来た!こっちよ」


ななが手を振る先には、同い年ぐらいの男の人が2人


「久しぶり。」


そう言って、私たちの前に腰を下ろす


「えっと、伊藤千秋(いとうちあき)と、真嶋梨都(ましまりと)先輩」

ななが紹介してくれる


「初めまして」

伊藤くんと真嶋先輩にぺこりと挨拶をする


「医学部と看護部で飲むのもいいかなーって思って、セッティングしたの」


「医学部なんですか?」

私は大学で看護を専攻している


医学部の人と話す機会は、中々ないからちょっぴり嬉しい


「そうだよ。興味ありそうだね」

クスッと笑う真嶋先輩


「はい!お2人は、何科なんですか?」


「俺は内科だけど、先輩は小児科目指してるよ」


「本当ですか?」


「いおりも、小児科の看護師になりたいんだよね?」

ななの言葉にコクコクと頷く


小学生の頃、怪我で入院して心細かった時に一緒に居てくれた看護師さんに憧れてからずっと、小児科の看護師になりたいと思ってる


だから、小児科を目指してる医学生と話せるなんて、凄く嬉しい


「はは、それは嬉しいね」

それからは、ななは伊藤くんと仲良く話してて、私は真嶋先輩と学部でどんな事を習ってるとか色々な話をしている


真嶋先輩は優しくて、今度オススメの本まで借りる事になった


凄く話が盛り上がってお酒のペースも早くなっていく


「いおり飲みすぎてない?大丈夫?」


「大丈夫大丈夫」


そう返事をしつつも、視界はグラグラと揺れている


「いおりちゃん大丈夫?」


真嶋先輩の声が遠くから聞こえてくるけど、急な睡魔に襲われて目が閉じる


「ちょっといおり?」


ななが肩をたたくが目は閉じたままで



身体が浮かぶ感覚を最後に私は眠りについた


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