年下男子の甘すぎる溺愛に困っています
「いただきます」

私が手を合わせると、真似をする男の子


「いただきます」

男の子がオムレツを食べる姿を見つめる


「美味い」


そんな些細な言葉が嬉しくて頬が緩む



「良かった、、そういえば、名前何ていうの?」



「みかげ、御影悠斗」


みかげゆうとくん…



「御影くん。学校はどうしてるの?」


「行ってる」


必要以上に話さないから、割り込んだことが聞けない



「今日帰るところは?」


「ない…」


「そっか…親御さんは?」


「いない」


聞いちゃいけない事を聞いてしまった



そう思い口を噤む



「俺、お姉さん好き」


突然の言葉に驚く



「っ?…ありがとう」


「こんなに良くしてもらったの初めてだったから、嬉しかった」


「うんうん、いつでも頼ってね…行くところないならここに居てもいいよ」

言うつもりもなかった言葉を発した自分に驚きつつも、「なんてね」と冗談交じりに付け加える


「ほんと?ここに居ていい?」

私を見るキラキラした目



「…っ、、」

私のばか…何で、あんな事言っちゃったの



こんなの、断れないよ…





「いいよ」



私たちの不思議な同居生活が始まった







男の子…御影くんとの甘々な日々に頭を悩まされることを私はまだ…知らない
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