年下男子の甘すぎる溺愛に困っています

新学期

「朝だよ〜」


眠そうに目を擦る



「ほーら、起きて。学校遅刻しちゃうよ」


高校生は学校が始まるらしい



「ふぁ〜、あれ?お姉さんは学校ないの?」


欠伸をしながら起き上がる御影くん



「大学生は明後日からだよ」



「いいな」



「もう、早く着替えて来ないと」


御影くんは朝が弱いみたい



朝ごはんを準備してると、着替えを終わらせた御影くんがリビングへと戻ってくる



制服を着ている姿を見ると、弟が出来たみたいで微笑ましい


「朝ごはん食べよ」


私の言葉に頷き、椅子に腰をおろす


「いただきます」


「いただきます」


いつもは1人ご飯だから寂しかったけど、御影くんがいてくれて嬉しかったりする



「スマホ持ってる?連絡先聞いておきたいんだけど」



「…うん。わかった」


そう言うと、カバンからスマホを取り出す



「ありがとう」


交換が終わると、何やらじーっとスマホを見ている


「お姉さんの名前…いお、り?」



「珍しい漢字でしょ。そう、左海庵萊(さかい いおり)って読むの。好きに呼んでね」



「いおり…さん?」



「はい!いおりさんです」


笑うと、御影くんも笑い返してくれる



「もう時間だね。ちょっと待ってて」


「ん?」



「はい、お弁当」



「いいの?ありがとう」



「学校楽しんでね。何かあったら気軽に連絡してね」


「分かった」



「行ってらっしゃい」



「いってきます…」


少し恥ずかしそうに、返事する御影くんは可愛い
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