浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「想いさえこもっていたら、たとえ茹でただけの卵だってうまく感じられる。どんな有名な料理人の料理だって、想いがこもっていなかったらうまく感じられない。そう思わないかい?」
「そうね。あなたの言う通りよ」
「小説だってそうだろう?読者のことをかんがえてしまう。どういう展開を期待しているのか。どういうシチュエーションだったらよろこんでもらえるのか。どんな主人公や登場人物だったら共感してもらえたり、腹が立ったり悲しんだりうれしく思ってもらえるのか……」
「ええ。日々、かんがえているわ。だけど、それがうまくいかないから焦ったり落ち込んだりしてしまう」
思わず、大きくうなずいてしまった。
「そうね。あなたの言う通りよ」
「小説だってそうだろう?読者のことをかんがえてしまう。どういう展開を期待しているのか。どういうシチュエーションだったらよろこんでもらえるのか。どんな主人公や登場人物だったら共感してもらえたり、腹が立ったり悲しんだりうれしく思ってもらえるのか……」
「ええ。日々、かんがえているわ。だけど、それがうまくいかないから焦ったり落ち込んだりしてしまう」
思わず、大きくうなずいてしまった。