浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「愚痴でも文句でも弱音でも強がりでもなんでもきくわよ。もちろん、わたしもきいてもらいたいし。これはわたしたちにしかわからないし、感じられないことでしょう?こんなことを言える相手が出来て、わたしたちって幸運よね」
「ああ、そうだね。幸運だよ。それに、そんなふうに言ってもらえて光栄だよ」
「わたしもよ」
「おっと、話はズレてしまったけど、とにかくきみが心をこめて作ってくれたクッキー。それと、淹れてくれたローズティー。どちらも最高にうまいってことを言いたかったんだ」
「ありがとう。社交辞令だとしてもうれしいわ。褒めてもらうなんて、そうそうないから」
「社交辞令だなんて、ぼくはそんなに器用じゃないよ」
彼のやわらかい笑みに、こちらも笑みを返す。
「ああ、そうだね。幸運だよ。それに、そんなふうに言ってもらえて光栄だよ」
「わたしもよ」
「おっと、話はズレてしまったけど、とにかくきみが心をこめて作ってくれたクッキー。それと、淹れてくれたローズティー。どちらも最高にうまいってことを言いたかったんだ」
「ありがとう。社交辞令だとしてもうれしいわ。褒めてもらうなんて、そうそうないから」
「社交辞令だなんて、ぼくはそんなに器用じゃないよ」
彼のやわらかい笑みに、こちらも笑みを返す。