浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
クミ、恋愛小説にはまる
「そうだよね」
彼は、わたしの「黒バラの葬送」シリーズの一冊を手に取った。
「わおっ!マジで?まさか、「黒バラの葬送」をきみが?てっきり男性作家だと思っていたよ。じつは、大ファンでね。五巻、全部持っているんだ」
「なんですって?」
驚き以外のなにものでもない。
「エルバ・マルドネス。すごくクールだよ。「白ユリ」に出てくるレディの中には、彼女を参考にさせてもらっているキャラがいるんだ。ずるいんだけどね」
「まさか、あなたがわたしの小説を?」
「だってほら、モリーナ王国を舞台にしているだろう?まず、それで興味を惹かれたんだ。まぁ、アニバルにモリーナ王国を舞台にしている面白いハードボイルド系の小説があるって教えてもらったんだけどね。それで、彼にムリを言って入手してもらったんだ。あっという間にハマったよ。五巻までイッキ読みさ。そうか、第六巻はもう間もなくなんだ」
彼は、わたしの「黒バラの葬送」シリーズの一冊を手に取った。
「わおっ!マジで?まさか、「黒バラの葬送」をきみが?てっきり男性作家だと思っていたよ。じつは、大ファンでね。五巻、全部持っているんだ」
「なんですって?」
驚き以外のなにものでもない。
「エルバ・マルドネス。すごくクールだよ。「白ユリ」に出てくるレディの中には、彼女を参考にさせてもらっているキャラがいるんだ。ずるいんだけどね」
「まさか、あなたがわたしの小説を?」
「だってほら、モリーナ王国を舞台にしているだろう?まず、それで興味を惹かれたんだ。まぁ、アニバルにモリーナ王国を舞台にしている面白いハードボイルド系の小説があるって教えてもらったんだけどね。それで、彼にムリを言って入手してもらったんだ。あっという間にハマったよ。五巻までイッキ読みさ。そうか、第六巻はもう間もなくなんだ」