浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
 両親の死後、わたしは小説家としてデビューした。とはいえ、隣国モリーナ王国のエージェントを通じて、である。小説家として、一応は食べていけるだけの収入はある。

 それも、離縁されてからのことをかんがえてのこと。生きていくのに糧は必要。ということは、ある程度の収入源が必要になる。

 その収入源が、小説を書くことである。正直なところ、小説が売れたのは実力や才能ではない。運、である。
 それでも、贅沢さえしなければ衣食住には困らないだけの収入は得られるはずである。

 計画は順調に進み、晴れて離縁された。

 二年前にここに移ってきてから、本来の自分に戻るべくダイエットを開始した。そして、いまはほぼ本来の自分の姿に戻った。

< 13 / 330 >

この作品をシェア

pagetop