浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
だけど、ちょっとだけ知りたいから、ついしつこく話を続けてしまう。
アレックスにいい人がいるのかどうか。
これだけは知りたい。
「だから、ぼく自身はそういうことはまったくないよ。その時間も機会もないんだ」
「へー」
「へーって、そういうきみは?シヅ、きみはどうなんだい?どうせ帝都にいい人がいるんだろう?貴族子息とか帝都の有力者とか。パトロン的存在がいるんじゃないのかい?」
ええ。昔はいたわよ。仮面夫婦だったけど。公然と浮気をする見栄っ張りのクズだったけど。
「そんな人がいたら、こんな田舎にこもらずに帝都での生活を満喫しているわよ」
「へー」
「へーって、信じていないわけ?カルラの器量ならともかく、わたしにモテる要素はないから、いかなる男性の影もないわ。わたしにいい仲の男性がいるよりも、わたしがある男性を血祭りにあげるっていう可能性の方が高いと思うわ」
「なるほど」
ちょっ……。
アレックスにいい人がいるのかどうか。
これだけは知りたい。
「だから、ぼく自身はそういうことはまったくないよ。その時間も機会もないんだ」
「へー」
「へーって、そういうきみは?シヅ、きみはどうなんだい?どうせ帝都にいい人がいるんだろう?貴族子息とか帝都の有力者とか。パトロン的存在がいるんじゃないのかい?」
ええ。昔はいたわよ。仮面夫婦だったけど。公然と浮気をする見栄っ張りのクズだったけど。
「そんな人がいたら、こんな田舎にこもらずに帝都での生活を満喫しているわよ」
「へー」
「へーって、信じていないわけ?カルラの器量ならともかく、わたしにモテる要素はないから、いかなる男性の影もないわ。わたしにいい仲の男性がいるよりも、わたしがある男性を血祭りにあげるっていう可能性の方が高いと思うわ」
「なるほど」
ちょっ……。