浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「殴る、蹴る、張り倒す、小突く、突き落とす、ぶちのめす。方法はまだまだあるが、おれたちのしたいことの中に性的な内容はいっさいない。正直なところ、勘弁してもらいたいよ。まぁおまえの美人の女主人だったら、よろこんでさせてもらうがな」
「めちゃくちゃむかつくんですけど」

 ベレー帽の男の理不尽なまでの持論に、控えめな気持ちを吐露してしまった。

 すると、四人はいっせいに大笑いしはじめた。

 わたし、何か面白いことを言ったかしら?

「というわけで……」
「どういうわけよ、このすっとこどっこい」

 ベレー帽の男が笑いながら言いかけたので、思わずツッコんでしまった。
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