浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
 うわあ、痛いわよね。

 はっきり言って、他人事である。

 そして、またこっそりお暇しようとした。

 具体的には、ソロソロと後ずさりしはじめた。

「クソッたれ女め!」
「ぶっ殺してやる」

 狩猟用の帽子をかぶった男たちが宣言をした。

「クソッたれ」とか「ぶっ殺してやる」とか、たった二回しか会っていない他人なのに、そこまで怒らせるほどのことをしたかしら?

 嫌がられるようなことをしたの?

「キュー」

 そのとき、右肩にロボが現れた。

 モフモフちゃん、きっと怖くってランニング用のズボンのうしろポケットにでも隠れていたのね。

「キュキュキュッ」

 鳴きながら右肩上で踊っている。

 モフモフっ!癒されるわ。

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