浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
巨大モフモフ
「やだーーーーーーーっ!」
思わず、わが目を疑った。疑ったけれどもすぐに本物だと確信した。
なんてことなのかしら。
おおきな四つ足のモフモフがいるじゃない。
牛が三、四頭分ほどの大きさの四つ足の生き物。
全身が金色に輝いている。
枝葉の切れ目から、朝の陽の光が差し込んできて金色をよりいっそう光らせている。
巨大モフモフは、狩猟用の帽子をかぶっている一人をくわえ、もう一人を右前足で踏みつけている。
気の毒だわ。二人とも、ピクリとも動かない。
「マズい。脂肪だらけの人間など食えるか」
足の底から響いてくるようなテノールの惚れ惚れするようないい声。巨大モフモフは、くわえている男をペッと吐き出してからそう言った。
「ロボ・ドラド……」
唯一無事なベレー帽の男のつぶやきがきこえてきた。
思わず、わが目を疑った。疑ったけれどもすぐに本物だと確信した。
なんてことなのかしら。
おおきな四つ足のモフモフがいるじゃない。
牛が三、四頭分ほどの大きさの四つ足の生き物。
全身が金色に輝いている。
枝葉の切れ目から、朝の陽の光が差し込んできて金色をよりいっそう光らせている。
巨大モフモフは、狩猟用の帽子をかぶっている一人をくわえ、もう一人を右前足で踏みつけている。
気の毒だわ。二人とも、ピクリとも動かない。
「マズい。脂肪だらけの人間など食えるか」
足の底から響いてくるようなテノールの惚れ惚れするようないい声。巨大モフモフは、くわえている男をペッと吐き出してからそう言った。
「ロボ・ドラド……」
唯一無事なベレー帽の男のつぶやきがきこえてきた。