浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「ちょっと、どうしてわたしを見るのよ。っていうか、どういうことなの?あの連中のこと、知っているわけ?あの連中、誹謗中傷をわたしに叩きつけたのよ。ほんと、理不尽だわ。そのお蔭で、わたしのガラスのようなハートは、木っ端微塵になってしまったのよ。それこそ、粒子程度にまでね」
「お嬢様、まさかその『連中』とやらに、何かしたんじゃないですよね?」
「カルラ、ちょっと待って。あなた、いまのわたしの話をきいていたの?わたしが何かしたんじゃないわ。連中がわたしにしたのよ」
「そのあとのことを言っているんです。そのあと、やり返しましたよね。その『連中』のガラスのハートと肉体が、粒子どころか消滅してしまったんじゃないかと心配しているんです」
「あなた、わたしを何だと思っているのよ?」
人間を消滅させるって、わたしっていったい何なの?
「お嬢様、ですが?」
カルラの「それが何か?」的な答えは、じつにシンプルだった。
シンプルすぎて、思わず納得してしまった。
「連中というのは、間違いなく連中なのか?」
カユラとわたしの和やかなレディトークをよそに、アレックスの表情は硬いままである。
「お嬢様、まさかその『連中』とやらに、何かしたんじゃないですよね?」
「カルラ、ちょっと待って。あなた、いまのわたしの話をきいていたの?わたしが何かしたんじゃないわ。連中がわたしにしたのよ」
「そのあとのことを言っているんです。そのあと、やり返しましたよね。その『連中』のガラスのハートと肉体が、粒子どころか消滅してしまったんじゃないかと心配しているんです」
「あなた、わたしを何だと思っているのよ?」
人間を消滅させるって、わたしっていったい何なの?
「お嬢様、ですが?」
カルラの「それが何か?」的な答えは、じつにシンプルだった。
シンプルすぎて、思わず納得してしまった。
「連中というのは、間違いなく連中なのか?」
カユラとわたしの和やかなレディトークをよそに、アレックスの表情は硬いままである。