浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~

さあ、いまこそ心の中を読むときよ

「連中の中の一人は、王宮で見かけた。においも間違いない。他は、雇ったんだろう」
「連中も必死なのさ。遅かれ早かれ対決は免れん。アレックス。だから、言ったよな?すでに始まっている、と。それを、いつまでも……。すでに暗殺者は放たれている。決断すべき、というよりかは立ち上がざるを得ない」

 アニバルの熱弁に、アレックスは溜息とともに背中を椅子の背にあずけた。

 そのアレックスの両肩に、二羽の小鳥が舞い降りた。

 彼の美貌の左右で、二羽とも小さな頭を右に左に傾け見上げている。

 というか、この展開はなに?

 どういうストーリーに突き進んでいるわけ?

 カユラと二人、どうリアクションをとっていいかわからないわ。

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