浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「待って下さい。もしかして、いまからのお話って長くなりますか?」
「おそらく。カユラ、きみやクミがどこまで知りたいによるけれど」
「だったら、紅茶とクッキーを持って参ります」

 出来たメイドのカユラは、そう言ってから裏庭に入って行った。

 彼女が戻ってくるまでの間、とりあえずは無言のまま待った。

 ロボは巨体を丸めて眠っている。簡易テーブルをはさんだ向こう側で、並んで座っているアレックスとアニバルはそれぞれ物思いに耽っている。

 そして、わたしもいろいろ妄想している。

 妄想?というよりかは、創作のときのように筋書きを煉っている。

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