浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「もうっ!アニバル、それはわかっているわよ。ひっぱりすぎよ。だから、さっさと言ってよ。これが小説の王道みたいに、じつはアレックスは国王とか王太子とか王子とか、あるいは宰相とか将軍なんだったらガッカリだから。そして、ロボはモリーナ王国の王族でも選ばれし者とか認めし者のみに仕える魔獣ってことになるわけよね」
「お嬢様の仰る通りですよね。そんなの、ベタすぎます。それでアニバル様は、じつは王族だったりとか。アレックス様の異母兄で、アレックス様の為に働いていらっしゃるのです」
「やるわね、カルラ。あなたもいろんなジャンル読んでるものね。とくに謀略とか策略とか、暗殺とか簒奪とか大好きよね」
「そうですね。これは、お嬢様の影響ですよ。ほっこり癒されるとかしあわせをかみしめることが出来るとか、そういうのはすっかり苦手になってしまいました。血みどろの殺し合いとか、穢れただまし合いとか、そういうのが最高です」
カルラは、美しい顔をしているのにとなでもなく不穏なことを平気で言う。
趣味、悪くないかしら?
「お嬢様の仰る通りですよね。そんなの、ベタすぎます。それでアニバル様は、じつは王族だったりとか。アレックス様の異母兄で、アレックス様の為に働いていらっしゃるのです」
「やるわね、カルラ。あなたもいろんなジャンル読んでるものね。とくに謀略とか策略とか、暗殺とか簒奪とか大好きよね」
「そうですね。これは、お嬢様の影響ですよ。ほっこり癒されるとかしあわせをかみしめることが出来るとか、そういうのはすっかり苦手になってしまいました。血みどろの殺し合いとか、穢れただまし合いとか、そういうのが最高です」
カルラは、美しい顔をしているのにとなでもなく不穏なことを平気で言う。
趣味、悪くないかしら?