浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
 冒険物やモンスター物や精霊とか悪霊などの話なら、それらを扱える主人の関係者、具体的には主人が愛している人にだったら命令をきいたり懐いたりするのよね。

だから、作中では「まさか、こいつがおれ以外の人間(ひと)に心を開くのか?」とか、「わたし以外の命令をきくなんて」とか、フツーに驚くわけよ。

 しばし沈黙。

 どういう意味の沈黙かは不明。

「ふう……ん。(あるじ)が好きな相手ねぇ」

 しばらくすると、アニバルが口の中で何かをつぶやいた。だけど、よくきこえなかった。同時に、アニバルの隣のアレックスが咳ばらいをした。

「いずれにせよ、きみたちをだましていたことになる。すまなかった」

 それから、彼はそう言って頭を下げた。

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