浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「だます?だまされたわけじゃないわ。すべてを話していなかっただけでしょう?それはそうよね。見ず知らずの他人にわざわざ教える必要もないんだから。ねぇ、カルラ?」
「ええ、まあそうかもしれないですね」
「そう言ってくれると、罪悪感が薄れるよ」
「それで?わたしたち、これからどうなるの?」
「わたしたち?」

 簡易テーブルの向こう側で、アレックスとアニバルが顔を見合わせた。

「わたしたちって?」

 アレックスがあらためて尋ねてきた。

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