浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「なに?なにかしら、アレックス?あっこんな呼び方、不敬罪にあたるかしら?殿下と呼んだ方がいい?それとも、アレックス様?どう呼べばいいかしらね」
「ぼくは、ぼくは……」
彼は、急に美貌を真っ赤にしてうつむいてしまった。
「ぼくは、何?殿下がいいの?それともアレックス様?そうよね。アレックス様って馴れ馴れしすぎるわよね。じゃあ、殿下ね。いまの『ぼくは』っていうのは、殿下って呼んでほしいって言いたかったのよね」
「いや、ちが、違うんだ」
「ぼくは、ぼくは……」
彼は、急に美貌を真っ赤にしてうつむいてしまった。
「ぼくは、何?殿下がいいの?それともアレックス様?そうよね。アレックス様って馴れ馴れしすぎるわよね。じゃあ、殿下ね。いまの『ぼくは』っていうのは、殿下って呼んでほしいって言いたかったのよね」
「いや、ちが、違うんだ」