浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
兵士たちが現れた
「あの端の家だ」
アニバルの太短い指の先には、他の家とまったく同じ造りの家がある。
とりあえず、ここから見るかぎりでは異常はなさそうに見える。
「ロボ、どうかしら?」
右肩上のミニモフモフに尋ねると、先程とは違って落ち着きなく「キューキュー」と鳴いている。
「まずいな」
アニバルがつぶやくと、アレックスの美貌に緊張の色が走った。
その瞬間、アニバルは軽快に馭者台から飛び降りた。それから、荷車の底板を外した。
「わお。準備がいいのね」
「当然だ。いつなんどき、どのような事態に陥るかわからないからな」
そこには、二本の剣が隠されているのである。
彼は、アレックスに一本を放った。それから、すばやく左腰に剣を帯びた。受け取ったアレックスもまた、左腰にそれを帯びる。
アニバルの太短い指の先には、他の家とまったく同じ造りの家がある。
とりあえず、ここから見るかぎりでは異常はなさそうに見える。
「ロボ、どうかしら?」
右肩上のミニモフモフに尋ねると、先程とは違って落ち着きなく「キューキュー」と鳴いている。
「まずいな」
アニバルがつぶやくと、アレックスの美貌に緊張の色が走った。
その瞬間、アニバルは軽快に馭者台から飛び降りた。それから、荷車の底板を外した。
「わお。準備がいいのね」
「当然だ。いつなんどき、どのような事態に陥るかわからないからな」
そこには、二本の剣が隠されているのである。
彼は、アレックスに一本を放った。それから、すばやく左腰に剣を帯びた。受け取ったアレックスもまた、左腰にそれを帯びる。