浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
彼女たちのコソコソ話がきこえてくる。そのうしろを通ろうとしたけど、書架と書架の間が狭いのでどうしても声をかけざるを得ない。
「あの、すみません。通してもらっていいですか?」
彼女たち、なんだか小説の筋書きをバラすバラさないでもめ始めたみたい。だから、控えめにお願いした。
以前のデブデブのわたしだったら、この書架の間じたい横向きに通らないと通れなかったはず。だけど、いまはちょっとどいてくれれば、スススッと通りすぎることが出来る。
「す、すみません」
一人が言い、全員が片端によってくれた。
「あの、ぶしつけですが……」
通りすぎようとした瞬間、一人が言ってきた。大きな瞳が魅力的な娘である。
「どう思われますか?」
「はい?」
「自分の読んでいる小説の続きをバラされたとしたら、腹が立ちませんか?立ちますよね?」
彼女の大きな瞳から、いまの質問の答えが「腹が立ちます」の一択しか受け付けない圧を感じる。
「あの、すみません。通してもらっていいですか?」
彼女たち、なんだか小説の筋書きをバラすバラさないでもめ始めたみたい。だから、控えめにお願いした。
以前のデブデブのわたしだったら、この書架の間じたい横向きに通らないと通れなかったはず。だけど、いまはちょっとどいてくれれば、スススッと通りすぎることが出来る。
「す、すみません」
一人が言い、全員が片端によってくれた。
「あの、ぶしつけですが……」
通りすぎようとした瞬間、一人が言ってきた。大きな瞳が魅力的な娘である。
「どう思われますか?」
「はい?」
「自分の読んでいる小説の続きをバラされたとしたら、腹が立ちませんか?立ちますよね?」
彼女の大きな瞳から、いまの質問の答えが「腹が立ちます」の一択しか受け付けない圧を感じる。