浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
 どうせ美貌の楽士が、その美貌を武器にありとあらゆる女性をひっかけ、浮名を流す。その過程や相手の女性にまつわる事件や出来事を描いているに違いない。もちろん、恋愛メインだからそういう甘々でジレジレでキュンキュンなシチュエーションが多いにきまっている。

 題名を見ただけですぐにわかるわ。

 そうね。わかっているわよ。わたしの「黒バラの葬送」シリーズも、すぐにどういう筋書きかわかるわよね。

 それにしても、ナタリア・イグレシアス?
 恋愛のごとき女の腐ったみたいな描写を描き続ける人って、いったいどういう作家なのかしら?「これぞレディ」みたいな、清楚で可憐でウブなレディかしら。それとも恋愛とはほど遠い、あるいは恋愛で痛い目にあったようなおばさんかしら。



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