浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
 だって、こういうのを目の当たりにする機会はなかなかない。自分の知識として、しっかり見守り、頭の中に刻印し、心に焼き付けておかなけばならない。

 わたしったら、ヤダわ。

 自分のときも、こうして冷静に見つめているのかしら。

 フツーだったらをは閉じ、顔を少し上向き加減にして唇をツンと突き出す、はずよね。

 わたしの作中では、女性もかなりヤル気満々だし、いろんな意味で相手を警戒しまくっているので、自分から目が見えなくなるような状況をつくることはまずない。つまり、瞼を閉じるようなことはしない。

 だけど、アレックスを含めた他の作家たちの作中では、たいてい瞼を閉じている。

 自分から目が見えない状況を作るって、不安じゃないのかしらね?

 そんなふうにシンプルに問いたくなる。
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