浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
アレックスの命を狙う連中がやって来た
「なんだって?っていうか、どうしてこんなに部外者がいるんだ?」
フリオは、いまさらわたしたちの存在に気がついたみたい。
筋肉質の上半身をムダに見せびらかしつつ、わたしたちを大げさに見まわしている。
「あなた、会ったことある?」
ビビアナと目が合うと、彼女が指さしつつ尋ねてきた。
「だったら?どこでいつ会ったか、思い出せばいいでしょう?わたしからあなたに告げるつもりはないから」
即座にやわらかいものの言い方で返しておいた。
「なによ、このイマイチ女」
すると、ビビアナがまたしても耳障りな叫び声を発した。
「イマイチだって?」
「アニバル様、ダメですよ。そこは、『イマイチなんかじゃない』って否定するところです」
「そこの二人、きこえているわよ」
まったくもう。アニバルとカルラったら、ビビアナの言うことを真剣に受け止めちゃって。
フリオは、いまさらわたしたちの存在に気がついたみたい。
筋肉質の上半身をムダに見せびらかしつつ、わたしたちを大げさに見まわしている。
「あなた、会ったことある?」
ビビアナと目が合うと、彼女が指さしつつ尋ねてきた。
「だったら?どこでいつ会ったか、思い出せばいいでしょう?わたしからあなたに告げるつもりはないから」
即座にやわらかいものの言い方で返しておいた。
「なによ、このイマイチ女」
すると、ビビアナがまたしても耳障りな叫び声を発した。
「イマイチだって?」
「アニバル様、ダメですよ。そこは、『イマイチなんかじゃない』って否定するところです」
「そこの二人、きこえているわよ」
まったくもう。アニバルとカルラったら、ビビアナの言うことを真剣に受け止めちゃって。