浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「いや、イマイチ女はどうでもいい。それで、おまえたちはだれだ?」
「その男の元妻の友人だ。さっきから、その男と話をさせてほしいとお願いしている」

 フリオの問いに、生真面目に答えるアレックスが楽しすぎるわ。

「んんんん?おれほどじゃないが、その美貌、どこかで見たような気が……」

 フリオは、首を傾げてから手で自分の胸を叩きはじめた。

「思い出せん」

 彼は胸がムダに真っ赤になっただけで、結局思い出せなかったみたい。

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