浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「当り前よ。アレックス。残念だけど、あなたとわたしはジャンル的に一生相容れないわね」
「……」
「おいっ、アレックス。絶望感が漂いまくっているぞ」
アレックスは、なぜかかたまってしまっている。
そのアレックスにかわり、アニバルが説明をしてくれた。
「アレックスを連れ戻すよう弟のドロテオに命じたのは、国王陛下と王妃殿下、つまりアレックスの実の両親なんだ。まぁ、おれも命じられていたんだが、カルラとすこしでも長くいっしょにいたいからついついダラダラすごしてしまった。両陛下は、それで業を煮やしたんだろう。ドロテオを派遣したわけだ。ああ、なぜアレックスを連れ戻したいかって?それは、いまから説明するよ」
わたしが口を開くよりもはやく、彼は続けた。
「……」
「おいっ、アレックス。絶望感が漂いまくっているぞ」
アレックスは、なぜかかたまってしまっている。
そのアレックスにかわり、アニバルが説明をしてくれた。
「アレックスを連れ戻すよう弟のドロテオに命じたのは、国王陛下と王妃殿下、つまりアレックスの実の両親なんだ。まぁ、おれも命じられていたんだが、カルラとすこしでも長くいっしょにいたいからついついダラダラすごしてしまった。両陛下は、それで業を煮やしたんだろう。ドロテオを派遣したわけだ。ああ、なぜアレックスを連れ戻したいかって?それは、いまから説明するよ」
わたしが口を開くよりもはやく、彼は続けた。