浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「あの、お嬢様。『そこ』、が重要なんですか?」
カルラが尋ねてきたけど、「そこ」以外になにがあるというの?
「クミ。ドロテオが最初にきみに会ったのは、ほんとうに偶然だった。おれは、念のため弟に隠れ家の場所は教えなかった。嫌な予感がしていたからな。おれがアレックスを連れ帰らなかったら、弟が捜しに来るような気がしていた。ドロテオも諜報員。きみの別荘を調べ上げ、翌朝きみに絡んだ。それで、ロボを見て確信した。おれたちがきみに会っているということを。きみの別荘にいるということが明確になったわけだ。そして、別荘にやって来た」
「すまない、クミ。きみがきみのジャンルっぽい展開になっているのをよろこんでいたようだから、つい演技をしてしまったんだ」
「そうだな。アレックスの言う通りだ。みんな調子にのって、それっぽい雰囲気にしてしまった。悪かったよ」
カルラが尋ねてきたけど、「そこ」以外になにがあるというの?
「クミ。ドロテオが最初にきみに会ったのは、ほんとうに偶然だった。おれは、念のため弟に隠れ家の場所は教えなかった。嫌な予感がしていたからな。おれがアレックスを連れ帰らなかったら、弟が捜しに来るような気がしていた。ドロテオも諜報員。きみの別荘を調べ上げ、翌朝きみに絡んだ。それで、ロボを見て確信した。おれたちがきみに会っているということを。きみの別荘にいるということが明確になったわけだ。そして、別荘にやって来た」
「すまない、クミ。きみがきみのジャンルっぽい展開になっているのをよろこんでいたようだから、つい演技をしてしまったんだ」
「そうだな。アレックスの言う通りだ。みんな調子にのって、それっぽい雰囲気にしてしまった。悪かったよ」