浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「きみのことは、ただ女性作家だとしか告げていない。だから、きみにも彼のことは男性作家とだけしか言えない。詳しくは、会ってから直接本人に尋ねてみたらいい。向こうにもそのように言っているから」
「呆れた。どこのだれとも知らない人をこの家に入れるわけ?」
「身元は保証する。うん。きみと同じくらいしっかりしているから」

 彼は、にんまりと笑った。

 ちょっと待ってよ。わたしと同じくらいって、めちゃくちゃ怪しいじゃない。

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