浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「女の割りには力が強い」
って、思ったはず。
「こちらは、クミの尻ぬぐい兼命綱のカルラ・サンターナ嬢だ」
わたしがカルラを紹介するまでに、なぜかアニバルが紹介していた。
「ちょちょちょ、いまのはどういう意味なのよ?」
たしかにそうかもしれないけれど、アニバルにそんなこと言われたくないわ。
「そのまんまの意味さ。だろう、カルラ?」
アニバルがおどけたように同意を求めると、カルラは美しい顔にやわらかい笑みを浮かべた。
「そんなこと、少しだけありますけど……」
「ちょっ……、カルラ、あなたまでなにを言っているの」
「お嬢様、冗談ですよ。わたしは、お嬢様にいろいろ救われています」
「ええ、お二人の様子でわかるような気がします。アレックスです。よろしく」
カルラもアレックスと握手を交わした。
って、思ったはず。
「こちらは、クミの尻ぬぐい兼命綱のカルラ・サンターナ嬢だ」
わたしがカルラを紹介するまでに、なぜかアニバルが紹介していた。
「ちょちょちょ、いまのはどういう意味なのよ?」
たしかにそうかもしれないけれど、アニバルにそんなこと言われたくないわ。
「そのまんまの意味さ。だろう、カルラ?」
アニバルがおどけたように同意を求めると、カルラは美しい顔にやわらかい笑みを浮かべた。
「そんなこと、少しだけありますけど……」
「ちょっ……、カルラ、あなたまでなにを言っているの」
「お嬢様、冗談ですよ。わたしは、お嬢様にいろいろ救われています」
「ええ、お二人の様子でわかるような気がします。アレックスです。よろしく」
カルラもアレックスと握手を交わした。