浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
 途中、隣国へと続く道への分岐点がある。とはいえ、正式な街道ではない。いわゆる裏道で、よく慣れた地元の人や旅慣れた旅人や商人や大道芸人などが使う。

 まぁ、わたし的には、犯罪者や人に知られてはいけないことを職業にしている人たちも、この道ゆ使っていると思っている。

 いつもそこを横目にし、もう一本の道をたどる。その際、妄想が膨らむときがある。

 残念ながら、別荘に戻ってすぐに原稿用紙を前にしても、せっかく膨らんだ妄想もすっかりしぼんでしまっている。

 そんなわたしの自堕落な創作活動はともかく、今日ばかりは創作に関してまったく何も思いつかない。インスピレーションがわいてこないのである。

 気がついたら、後程また会うアレックスのことばかりかんがえてしまっている。

 訂正。彼のモフモフのこともだわ。

 それにしても、彼ったらどんなジャンルの作家なのかしら。

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