浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
 以来、彼女はわたしの親友である。というよりかは姉的存在である。一応、オラーノ伯爵家のメイドの一人ではあったけれど、わたしの一番の友人であり姉であることはいまも昔もかわっていない。もちろん、これから先も。

「なに?カルラ、なんなの?」

 カルラは、普段着用のシャツとズボン姿のわたしを上から下まで眺めまわしている。

 すごく居心地が悪いわ。

「それにしても、ほんとうに、ほんとうにきれいになりましたよね」

 彼女は、ムダに強調しつつ褒めてくれた。

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