"無''になりたい愛された少女
''無''になりたい。
苦しんだり、痛い思いをしてはダメ。
生きていたくない。
生活する責任を全て、放棄したい。
私は産まれてなんか来たくなかった、
神様、永遠の''無''を私に与えてください。痛い思いせず、苦しい思いせず、キレイな形でです。
私はある時から、声が聴こえるようになっていた。その声は誰にも届かない、私だけが聴こえるもの。
その声は、私にこう言った。
「私は愛です。貴女に愛を届けに来ました」
むなしい空っぽの心に、あたたかい愛しさが私の中で流れた。母のおなかの中に居る時のような愛しい安心感を覚えた。
「あなたは天使? 」
「違います」
「なぜ、私にだけ声が聴こえるの? 」
「そうゆう機械があるからですよ」
私は超能力者になったんでもなく、幻聴が聴こえる病気になったんでもなかった。
「あなたは誰? 」
「私の名前は古神 優(こがみ すぐる )です」
「こがみ すぐる さん? 」
「優(すぐる)で、いいですよ」
優と名乗ったこの人の声は、優しく包むような素敵な男性の声だった。
「優(すぐる)さんは、男性の方ですか? 」
「はい、そうです」
やっぱりだ。優(すぐる)さんは男の人なんだ。
「優(すぐる)さんは おいくつなんですか? 」
「24歳です」
私は18歳だから6つ違うんだ。
「貴女が''無''になりたがってるのは存じております」
「私を''無''にできる? 」
「''無''にできます」
「では、''無''にして下さい。お願いします」
「簡単です」
私はベッドに横になって静かに瞳を閉じた。
意識が薄らいでゆく。
私は眠るようにキラキラした世界の中で安らかに''無''になった。
苦しんだり、痛い思いをしてはダメ。
生きていたくない。
生活する責任を全て、放棄したい。
私は産まれてなんか来たくなかった、
神様、永遠の''無''を私に与えてください。痛い思いせず、苦しい思いせず、キレイな形でです。
私はある時から、声が聴こえるようになっていた。その声は誰にも届かない、私だけが聴こえるもの。
その声は、私にこう言った。
「私は愛です。貴女に愛を届けに来ました」
むなしい空っぽの心に、あたたかい愛しさが私の中で流れた。母のおなかの中に居る時のような愛しい安心感を覚えた。
「あなたは天使? 」
「違います」
「なぜ、私にだけ声が聴こえるの? 」
「そうゆう機械があるからですよ」
私は超能力者になったんでもなく、幻聴が聴こえる病気になったんでもなかった。
「あなたは誰? 」
「私の名前は古神 優(こがみ すぐる )です」
「こがみ すぐる さん? 」
「優(すぐる)で、いいですよ」
優と名乗ったこの人の声は、優しく包むような素敵な男性の声だった。
「優(すぐる)さんは、男性の方ですか? 」
「はい、そうです」
やっぱりだ。優(すぐる)さんは男の人なんだ。
「優(すぐる)さんは おいくつなんですか? 」
「24歳です」
私は18歳だから6つ違うんだ。
「貴女が''無''になりたがってるのは存じております」
「私を''無''にできる? 」
「''無''にできます」
「では、''無''にして下さい。お願いします」
「簡単です」
私はベッドに横になって静かに瞳を閉じた。
意識が薄らいでゆく。
私は眠るようにキラキラした世界の中で安らかに''無''になった。