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――艦長からクルーへの説明が行われたのは、十四時間後だった。


救助した小型艇はヒートシンクの破損により、約七十日間宇宙を漂流していたらしい。

乗組員は一名。民間人のパイロットで、すでに身元の照会も済んでいる。

さいわい生命維持システムは正常に作動していたため命に別状はなく、回復には二、三日を要するとのことだ。

機体のリペア、及び目的地であるUY3コロニーまでの護送をリーヴストン号が請け負うことになった。


ブリーフィングを終え、クルーたちが三々五々に散っていく。

通路に出たところで後ろから声をかけられた。
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