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みちる……?
僕の心臓は狂ったテクノミュージックのようなリズムを刻み始めた。
画面の左端から白い霞がたなびいていることに気づく。
次の瞬間、男がフレームインしてきた。
女の近くまで歩み寄り、煙草を床に落として靴の底で踏み消した。
カメラに背を向けたまま、肺に残されていた煙を吐き出す。
出し抜けに、女の頭に被せられた紙袋を乱暴にむしり取った。
みちるだ――。
さるぐつわを噛まされている。
涙で濡れた頬が電球の光を反射させた。
僕は膝裏でロッキングチェアを跳ね飛ばして立ち上がった。
何だこれは……悪い冗談はよしてくれ。
男が振り返り、僕は再び驚愕した。
僕の心臓は狂ったテクノミュージックのようなリズムを刻み始めた。
画面の左端から白い霞がたなびいていることに気づく。
次の瞬間、男がフレームインしてきた。
女の近くまで歩み寄り、煙草を床に落として靴の底で踏み消した。
カメラに背を向けたまま、肺に残されていた煙を吐き出す。
出し抜けに、女の頭に被せられた紙袋を乱暴にむしり取った。
みちるだ――。
さるぐつわを噛まされている。
涙で濡れた頬が電球の光を反射させた。
僕は膝裏でロッキングチェアを跳ね飛ばして立ち上がった。
何だこれは……悪い冗談はよしてくれ。
男が振り返り、僕は再び驚愕した。