僕の姫様、必ず守るよ


ー雅サイドー



桜花ちゃんが図書室から来るまでの間、
僕は凪に電話していた。



「凪、なんか情報掴めた?」


「ごめん。雅。

 ガードが固くて全然情報が掴めないんだ。

 掴めたのは、葵 優李っていう名前と
 顔ぐらいで。

 これはもう、僕らの世界では広まりきって
 いる情報なんだけどね...」



「僕の感的には、絶対なんかあると思うんだ
 よね。

 情報のガードが固い所も含めて」



「僕がここまで情報を得られないなんて、
 今までなかったから、何かあるのは
 確実ぽいよね」



「そうなんだ。

 凪が掴めない情報なんて今までなかった
 だろ?

 怪しいんだよな〜あの転校生。

 凪、引き継ぎ調べてもらえる?」



「了解」


凪と電話を切り、桜花ちゃんを待った。

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