僕の姫様、必ず守るよ
「おはよう。桜花ちゃん」
「おはよう。朝の迎えが雅って珍しいね」
「たまにはね」
「乗って」
「うん。」
雅がいつもと違う。
私が帰った後、きっと何かがあったんだ。
もしかして、葵がもう手を回したのだろうか。
今日までは、桜龍の姫としてみんなと
いられると思ったのに。
そんな些細な願い事すら叶わないのか。
倉庫について、雅にヘルメットを渡す。
「ありがと」
雅は、私からヘルメットを受け取ると
「桜花ちゃん...
あのね、ききたいとがあるんだ。」
ついにきた。
「うん、なに?」
「あのね...「桜花ー!雅ー!お前ら
ついてたのかよ!早くこっちこいよ!」
大和が私たちのことを呼ぶ。
雅はタイミング逃したって顔をしてる。