僕の姫様、必ず守るよ


私は心が壊れそうだった。



「桜花ちゃん、君のことを信じていたのに」


凪ごめんね。



「お前のこと結構好きだったのに」


流生...



「もう顔も見たくねぇ‼︎」



大和...違うんだよ...



私は何もいえなかった。

雅が口を開き、


「桜花ちゃん、君を桜龍の姫から下ろす。

 そして、もう二度とここへは来ないで」


下の子達にも聞こえる声で言った。



「私もこんなとこ、もう来ないわよ。

 さよなら」



悪女になりきって、みんなに不気味な笑みを
浮かべて笑った。


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