僕の姫様、必ず守るよ
「それで、何がそんなに急ぎなんですか?」
伊織が尋ねる。
「それで、桜花を桜龍に戻すことを僕たちは
決めたんだ。
その打ち合わせを今日するって昨日言って
今日迎えに来たら、桜花が家にいないんだ」
凪が何かを察したように、自分の部屋に
戻っていった。
「寝てるだけとかじゃないのか」
「ちょうど、桜花のお母さんがいたから
きいたら家にはいない。
どこにいったかも知らない。
と言われて全然話にならなかったんだ。
それでそっちにいってないかと思って、
メンバーに桜龍の総長の携帯番号を
突き止めてもらったってわけ。」
ここで、雅と伊織も事態を察した。
「これは、まずいかもしれませんね」
「そうだね、伊織」
「伊織、雅、なにがまずいんだよ。
俺らにも教えてくれよ」
大和と流生がキョトンとした顔をしている。