僕の姫様、必ず守るよ


「桜花さんは、私たちを守るために
 今まで炎舞にいました。

 それが、炎舞から急に解放するから
 桜龍に戻れって言われて戻ると思います?

 桜花さんの性格なら、どこにも居場所が
 なくなったと思うのではないでしょうか。

 お家も何か事情があるみたいですし...」




「つまりどこに桜花いったんだ?」



「大和、ここまで来たらだいたい
 わかるでしょ。

 多分桜花さんは、居場所がなくなったと
 自殺するつもりです」



伊織がハッキリと言った。


その時、凪が部屋から戻ってきて



「雅!場所がわかった!

 今いるルートから考えると
 〇〇海岸に向かってると思う!」



雅は携帯に向かって


「葵、場所がわかったからこれから
 いってくる。

 君とは今度ゆっくり話をしよう」



「そうだな。

 桜花が見つかってから話そう」


そう言って電話を切った。


< 161 / 280 >

この作品をシェア

pagetop