僕の姫様、必ず守るよ


海岸について桜花ちゃんを探すと、
半分ぐらい海に飲み込まれている
桜花ちゃんがいた。


僕はこういう時こそ、冷静にと思い
急いで上の服を脱いで少しでも水の抵抗を
減らすことにした。


海に入ると冷たかった。


冬だから当たり前だ。


早く桜花ちゃんを助けなきゃ。


海水や岩に足をもつれさせながら
必死に桜花ちゃんがいるところまで
進み続けた。



あと少し!

そう思った時、桜花ちゃんが消えた。


海に飲み込まれたんだ。

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