僕の姫様、必ず守るよ
少しして、布団から出ると濡れた服を
ドライヤーで乾かし始めた。
このままだと帰れないからね。
雅はドライヤーの音がしても、
起きなかった。
ドライヤーをかけ終わったごろに、
雅が起きた。
「おはよう。桜花ちゃん」
「まだ、寝てたら?」
「もうそろそろ、帰らなきゃみんな心配
するからね。
それに熱も多少落ち着いたし。
桜花ちゃんは、一度家に送るね」
「家に帰りたくないな」
「そんな不良少女みたいなこと言わないの」
「だって私不良少女だもん」
むすくれていると、
「ほら、むすくれない」
頬っぺたをぷにぷにされた。
「僕も事情を説明するからね」
「家に帰っても誰もいないかも
しれないけどね」
「まぁまぁ、そう言わず。
服、乾かしてくれてありがとう。
濡れて帰ると、みんなに心配されちゃう
からね」
「はーい」