僕の姫様、必ず守るよ


そのとき私はふとあることを思い出した。



「あっ!!」


「どうしたの桜花ちゃん」


「叶芽に連絡してない!」


「叶芽ちゃんっていうのはお友達?」


「そう。
 
 海に飛び込む前に連絡したの」


「僕にもそのとき連絡してくれても
 よかったんだけどね...」


「ごめんって!

 それより、叶芽きっとすごい心配してる。

 雅の携帯使える?水没しちゃった?」



「携帯は生きてるよ。

 こんな時こそ冷静にと思ってバイクに置いて
 海に入ったから無事だよ。

 使う?」


「貸して!」


いいよ、といいながら雅は携帯電話を
貸してくれた。

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