僕の姫様、必ず守るよ

急いで叶芽にかけると




「もしもし」




久しぶりの叶芽の声。


震えてるな。心配してくれたのかな。




「私、桜花だけど」




「桜花ちゃん‼︎

 無事なの?大丈夫?何かあった?
 急いで帰国しようとしてたんだけど‼︎」





「落ち着いて叶芽。

 私は無事。

 色々あったんだけど、今は長くなるから
 割愛するね。

 とりあえず彼氏が助けてくれたから
 大丈夫だよ。

 心配かけてごめんね」





「本当だよ!

 どれだけ心配したと思ってるの‼︎


 急いで帰国してもすぐは戻れないし
 どうしようと思って携帯かけたけど
 繋がらないし、ほんとに心配
 したんだから!」






「ごめんね。

 一旦大丈夫だから。」





「あれだけ無理しちゃダメだよって
 言ったのに‼︎

 とりあえず急いで帰国するから‼︎


 そのときに、今日のことも彼氏のことも
 教えてよね‼︎」





「そんな帰国を早めなくても...

私は大丈夫だよ?」





「バイバイって親友に送る人が正常だとは
 思えません‼︎

 とりあえず戻るから!

 着いたら連絡するね!」



叶芽はマシンガントークをして、電話を
切ってしまった。


< 174 / 280 >

この作品をシェア

pagetop