僕の姫様、必ず守るよ
「どうなんだ。」
「大好きです。
命に変えても守りたいぐらいに。」
「そうか...」
「ちょっと、あなた何納得してるのよ!
早く警察に突き出さないと!」
「正直にはなすと、僕たち夫婦の関係は
とうの昔に終わってるんだ。
だから、いつも喧嘩が絶えない。
桜花にも、それで色々と寂しい思いを
させた。
だから、君のような彼氏が桜花にいることが
嬉しかったんだ」
「お父さん...」
お父さん、そんなこと思ってたんだ。
知らなかった。
お母さんはというと、
「なによ!それじゃ、私達が悪いみたい
じゃない!」
と怒っている。
「雅君?って言ったっけ」
「はい」
「お願いがあるんだが、
桜花をしばらく預かってはくれないか。
人様に迷惑をかけて本当に申し訳ない
と思っている。
こちらから、桜花のお金は出させてもらう
から何とか親御さんに了承を得られない
だろうか。
私達夫婦は、この関係に色々と決着を
つけなければならない。
そのときに、桜花がいたら巻き込んで
しまうからね」
「お父様がそれでいいなら、僕は大歓迎です」
「ちょっと雅!!」
「僕は一人暮らししているので、
何も問題ありません。
お金ですが、こう見えて僕ある財閥の
おぼっちゃまなんです。
自分で株で稼いだお金もあります。
なので、いりません。」
「ありがとう。
でも、お金は出させてほしい。
これでも桜花の親だからね」