僕の姫様、必ず守るよ
扉を開ける手が震える。
「大丈夫。
下の子たちにも誤解はといてあるから」
そう言って、一緒に扉を開けてくれた。
扉を開けると一斉にみんながこちらを
向いた。
そしてみんな同時に、
「「 桜花さん!すみませんでした! 」」
そう言って頭を下げた。
「俺、桜花さんのこと疑ってました」
「本当にすみませんでした」
みんな次々に発言した。
「こちらこそ、みんなのこと騙して
ごめんね」
私が微笑みながらいうと、
「桜花ちゃんは、優しすぎるね」
雅が横で微笑んでいた。
「みんな聞いてほしい!
桜花ちゃんはまた桜龍の姫に戻って
くれることになった‼︎
だから、今度こそ絶対守るように!
今度は絶対手放さないって僕も決めた。
だから、みんなも約束してほしい。
何があっても姫を守ることを‼︎」
雅が大声でいうと
「「 はい 」」
全員が威勢のいい声で返事をした。
「桜花ちゃん、次は幹部室に行こうか。」
「うん。
みんなに会うの久しぶりだから
すごい緊張するな」