僕の姫様、必ず守るよ


大きい部屋の奥の幹部室に向かい、
扉を開けるとそこには皆がいた。



「桜花‼︎」




一番最初に私達に気づいたのは大和。



「桜花さん...」



申し訳なさそうに伊織が呟いた。


そして、みんな私の前に来ると
一斉に頭を下げて謝った。




「ほんとうにすまなかった」


「酷いことたくさん言ってごめんな」


「信じなくてごめんなさい、桜花さん」


「桜花ちゃん、辛い思いさせてごめんね」




みんなが次々に謝ってくれたが、
私もみんなのこと騙してたし。



そう思って


「こちらこそ、騙してごめんなさい」


私も頭を下げた。


お互い動けずにいたら雅が、



「みんな、桜花ちゃんがもう一度
 桜龍に戻ってきてくれることになった。

 今度こそ守るように。」


力強い声で行った。


すると流生が



「こんどこそ、ぜってぇ守るから」



その言葉にみんなが頷いている。



「みんなありがとう。

 改めてよろしくお願いします。」




「こちらこそ、よろしくな!」



「大和、そんな軽いノリで
 言うもんじゃないですよ」



伊織が大和に呆れてる。




「じゃあ、仲直りも済んだことだし
 久しぶりに一緒に昼ごはんでもどう?

 その後は、いつもみたいにゲームしてさ。」



凪が提案した。

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