僕の姫様、必ず守るよ

そして、思い出を思い返すように雅のことを
教えてくれた。


「私、10年前ぐらいからずっと
 藤宮家にいるんだけどさ
 雅は特定の女の子とかずっといなくてさ。

 告白されても全部スルーでさ。

 そんな雅が、桜花さんのような素敵な
 彼女ができたことが私はとても嬉しい
 のよね。

 雅の両親は常に仕事で忙しかったから
 私が面倒を見ることも多くてね。


 彼の成長をずっと見守ってきたから
 母親とかと同じ感覚なのかも。


 だから、桜花さんが良ければこれからも
 ずっと一緒にいてあげてほしい。」


茜さんはそういうと、私に頭を下げた。

< 204 / 280 >

この作品をシェア

pagetop