僕の姫様、必ず守るよ
第十幕
好き
ー桜花サイドー
「戻ったよ。
やっぱり外は冷えるね〜」
「もう、12月だからね。」
「そういえば、出会ってから
半年以上経つね」
「そうだね。
雅は今年度卒業だよね」
「うん。」
「卒業したら、桜龍はどうするの?」
「解散するよ。
もともと、僕と伊織が卒業するまでって
いう期限付きのチームだったんだ。
みんなもそれを了承してついてきてくれた。
でも、いざ解散となると寂しいね」
「解散しちゃうのか...
なんか、私も寂しいな。
みんなと毎日のように会えなくなるのが。
あ!そういえば
卒業したら、私の護衛いらないからね!」
「そうだね、寂しいね...
倉庫は手放すことになるから
みんなで毎日のように会えるのは
あと、少しだね。
桜花ちゃんの護衛の件だけど
桜花ちゃんの護衛は、僕が朝行って
帰りは僕の執事が迎えにいくように
するから、安全の面は大丈夫だよ。」
「えっ!護衛もう大丈夫だよ!
雅、大学生になるのにそんなこと
させられないよ。」
「僕の大事な大事な姫に何かあったら、
僕生きていけないよ。
だから僕のためを思って、ね。」
雅は、上目遣いでお願いの視線をした。
しかも、今の雅は金髪の総長モード。
そのキラキラの顔で言われたら断れないって!
「その、お願いの視線ずるいって!」
私が赤くなりながら言うと、雅は私が
こう言う反応するのをわかっていたかのように
「桜花ちゃんが赤くなってる♪
可愛いね。」
「だから、揶揄わないでって!」
「揶揄わないから、護衛の件はいいでしょ?」
「私に拒否権ないんでしょ!」
「ありがとう。桜花ちゃん」