僕の姫様、必ず守るよ


雅は私の手を両手で握ると、



「今度、桜花ちゃんを失ったら僕は
 多分生きていけない。

 こんな僕のこと重いって思う?

 こんな弱々しい僕は嫌?」



珍しく、雅が自信がなさそうな顔をしてる。

そんな雅に、私は手を握り返して


「重いなんて思わない。

 雅がいなくなったら、
 多分私も生きていけない。

 だから、一生そばにいてほしい。

 こんな私、重いと思う?」



「思わないよ。思うわけがない。

 桜花ちゃん、大好き。

 大好きで言い表せないぐらい好き。」



雅が私のことを抱きしめた。



「桜花ちゃん、
 もう僕色々我慢できないんだけど。

 桜花ちゃんが嫌じゃなかったら
 桜花ちゃんにもっと触れたい。

 いい?」



「聞かないでよ。バカ...。」



私が頬を赤ながら言った。



「野暮なこと聞いちゃったね。

 桜花ちゃん、触るけど嫌だったら
 いつでも言って」



「うん...。」


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