僕の姫様、必ず守るよ

古びた廃墟に残ったのは、私と叶芽。


そして、私がいなかったら絶対に
交わることのなかった二つのチーム
だった。



「葵。ありがとう。助かった」


「桜花を守るなら、もっとしっかり
 してくれよ」


二人が微笑みながら、拳と拳をぶつけた。


雅が私達の方に寄ってきて


「桜花ちゃん!ごめんね!
 
 今縄解くからね‼︎」



「雅、どうしてここがわかったの?」



「葵が教えてくれたんだよ」


「そうなんだ...

葵、ありがとう。助けてくれて」



「大好きな姫を守ったまでだよ。

 それじゃ、僕たちはこれで帰るから。

 桜花、また会おうね」



炎舞は、帰って行った。


「2度も怖い思いさせてごめんね」


「今回も私の不注意というか...警戒心が
 なかったのがいけないから、ごめん」


「お友達は気を失っているけど、
 多分大丈夫だと思うよ。

 でも、念の為茜さんに見てもらおうか」


「そうしてもらえると助かる」


「了解」
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